アレルギー性皮膚炎といじめ

アレルギー性皮膚炎の子はいじめられやすい

アレルギー性皮膚炎といじめ

 

自身がアレルギー性皮膚炎の強い症状を持っていたり、そういった症状をお持ちのお子様がいる方は多少の経験があるのでは無いかと思いますが、ご多分に漏れずアレルギー性皮膚炎の症状を持つ我が6年生の息子も学校で所謂いじめのような言葉や態度を浴びせられることもあるのです。

 

例えば、「ぶつぶつ」「触るな」「机をくっつけないで」のような、アレルギー性皮膚炎の子に対するお決まりのいじめパターンです。

 

昨日迄仲の良かった子でさえ、急に手のひらを返したようにそういうことを言う子の仲間になっているようで、子供の心も解らないものです。

 

夏には、汗や紫外線もアレルギーの要因の一つと疑われているので、長袖の即乾インナーシャツを着て長ズボンで体育をするし、手を掻かないように薬を塗って白い綿の手袋をしているので目立ってしまうことも要因ですが・・・。

 

それをするかしないかで、症状が酷くならないので本人も頑張って実践しています。しかし、アレルギー性皮膚炎の子にとっては、そういった目立つということは格好のいじめられるネタになるので・・・。
息子は学校では言われても感情を抑えているようで、帰宅してからイライラが爆発することも出てきてしまいました。

 

先日も中学生の女の子をもつ近所のお父さんとたまたま朝の交通当番の時に学校に入るのを嫌がるお子さんをみていました。昔アレルギー性性皮膚炎を持つ娘さんがそれに関するいじめが原因で同じように行きたくないと、だだをこねた時期があったようです。

 

アレルギー性皮膚炎という病気の特徴の一つである顔にでる赤みのせいで、「汚い」とか「触るな」とか言われたようです。

 

こういったいじめによる心無い言葉が、特に男性より容姿を気にする女の子にとってはやはりかなりショックだったようです。

 

言っている方は、「いじめている」という自覚が無いので、言われた子の気持ちは全く気付かないくらいあっけらかんとしています。
思ったことを口に出しているだけで全く悪気がないので逆に厄介です。

 

今の子達はそういう人の気持ちになる、と言う点では何かが欠落している子も多くいると感じます。

 

うちの場合は、息子にそういう事を言われた話を聞いたら先生に伝えて皆に病気のことや長袖や手袋をしていることも説明してもらったりして早め早めに対処しました。




今は、動物性脂肪の牛乳だけは給食で省いて頂いているのでそういうことも加えてです。

 

ただ、こういうことをしても決してアレルギー性皮膚炎の子に対する言葉の「いじめ」がなくなったわけではありません。

 

全く言われないわけでは無く、今でも陰では言われ続けています。

 

でも、幸い息子はまだ良い方だと思います。イライラはするもののそこまで自分の手や足を見て悲観的に落ち込む所迄はいきません。逆に言えばその我慢している部分が、家の中での逆切れ言動や兄弟へのきつい態度になっているのかもしれませんが。

 

どちらにしてもアレルギー性皮膚炎のような身体の表に特徴的に出たり、掻いたりする行為がなんでもない人には、その辛さは分からず、ただ汚く、滑稽に見えるのかもしれません。

 

それ故にアレルギー性皮膚炎の子供達に浴びせる言葉もひどく、その言葉によって多くのアレルギー性皮膚炎の方は大人も含めて精神的にも凄くダメージを受けたり、性格が歪んでしまうことも多いのだと思います。

 

息子の場合は、褒めてあげたいと思うことは学校で我慢していることと、言われたことで心の痛みが解り、人にはそのようなことを言わなかったり、いじめられている子に対して助けてあげられるような心を持てていることです。親としては、いじめる子ではなく痛みを解る側でまだ良かったと思う次第です。あとは、もう少し症状が良くなれば・・・。